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「広告代理店は要らなくなるから入社しても市場価値が上がらない…?」
広告代理店へ入社を考えている就活生にとっては、気になる議題だと思います。現役で広告代理店に勤める私ですらこの議題はとても興味があります。今後、衰退していく業界を避け、伸びていく業界に入社することが市場価値を上げるために重要なことです。
「広告代理店はいらなくなるのか?」という問いに対しての結論を先にお伝えすると、「広告代理店の需要は減少していくが、広告代理店で培うスキルは市場価値が高く今後も重宝されます。」と想定しております。その理由を詳しくご紹介していきます。
本記事に訪れたということは、広告代理店に入社しても市場価値が上がるのか不安を感じている方だと思います。本記事を最後まで読んで頂ければ、広告代理店が今後直面する課題や必要とされる職種に関して、全て理解することができることをお約束します。
【現役社員が解説】広告代理店は今後いらなくなります。
──結論、一部の大手広告代理店を残し潰れる会社が多くなるでしょう。
その理由は至ってシンプルです。
事業会社が自身で広告運用ができる時代に変わろうとしているからです。
昔は商品を売りたい事業主は大手総合広告代理店に頼り膨大な予算を投じてマス広告を打つことでしか商品の認知を広げ、売り上げを伸ばすことができませんでした。
しかし、WEB広告の登場で革命が起こります。
WEB広告は少ない予算で広告を出稿することでき、年齢や性別などでセグメントを掛けマス広告よりも効率的に商品の売り上げを伸ばすことができるようになりました。
これによって、莫大な広告予算があり、マス広告を打てる一部大手事業会社を除き、多くの事業会社はWEB広告に頼った販促形態にシフトすることになります。
現在はWEB広告の知識や運用経験が少ない事業会社が多く、その道のプロである広告代理店に頼っていますが、時が経てば確実にノウハウが溜まります。そうなれば、高い手数料を取る広告代理店に頼る事業会社は激減することは容易に想像ができます。
現に事業会社によるインターネット広告代理店のWEB広告運用者の引き抜きが盛んに行われています。
事業会社としては、広告出稿する度に高い手数料を取られるより、WEB広告の知識がある人を引っこ抜いて自社で運用してもらい、そのWEB広告のノウハウを貯めていく方が圧倒的に効率は良いですよね。
ここで気になるのが、「WEB広告運用のノウハウって簡単に事業会社が取り込むことができるの…?」ってことですよね。次の項目ではWEB広告を専門的に扱っているインターネット広告代理店の仕事について紹介していきます。
インターネット広告代理店の仕事とは
──WEB広告に関する全てのソリューションを提供
インターネット広告代理店の大まかな仕事の流れとしてクライアントから頂いた広告予算内でバナーや動画を作成し、各媒体社が提供しているサービスを活用して広告配信を行います。仕事内容の詳細は下記で紹介しているので、先に読んで頂いた方が理解がより深まります。
それでは、事業会社が自社で広告配信をするようにするために喉から手が出るほど欲しい人材(市場価値が高い人間)とはどのような職種の人達なのでしょうか。
現時点では、アカウントプランナー(営業)と運用コンサル担当者が市場価値が高く、各事業会社が積極的に人員強化を図っております。
細かい運用面の調節はできないが、WEB広告全般の知識があるアカウントプランナー(営業)と各媒体に関してのサービスを熟知し、細かい広告の運用調整ができる運用コンサルがいれば少なくても広告運用はすることができます。バナーや動画制作などのクリエーティブ面は最悪外注すればことは足ります。
しかし、近い未来にGoogleの広告配信サービスなどがAIによる自動広告配信機能を使えるようになり運用コンサル担当者による細かい運用調整すら要らなくなる時代がやってきます。
その結果、WEB広告に関して全般的な知識があるアカウントプランナー(営業)さえ、引き抜いてしまえば事業会社としては、広告配信の際に細かい設定をすることなくAIが勝手に効率よく広告配信を行い自社商品を売ることができるという訳です。
次の項目では、「WEB広告の配信する仕組み」を紹介します。
ここで一つ踏み込んで学ぶことができれば、より時代の流れを掴むことができます。
WEB広告の配信方法と今後の流れ
現在の広告運用の方法
現在の広告運用の方法を簡潔に言うと、
運用コンサルが「Googleなどの広告配信サービスを使い、商品を買ってくれそうなユーザーだけに広告が配信されるように細かく配信設定を行なって」広告配信を行っております。
例えば、育毛剤を売りたいA社が広告を使って販売しようと思った際には、次のような配信を行います。
・薄毛に悩んでいる30後半~50代の男性だけに絞って広告配信を行う。
・薄毛に悩んでいる30後半~50代の男性が使っていそうなSNSに広告配信を行う。
・育毛剤と検索したユーザーに広告配信を行う。
・A社が運営している育毛剤を販売しているHPに訪れたユーザーに対して広告配信を行う。
運用コンサルの仕事は配信設定を行うだけでなく、効果が出ているのか日々の進捗を随時確認し、効果が悪ければ配信方法を変えるというようなPDCAを回すことになります。ここが運用コンサルの一番の肝となる部分になります。
この複雑な仕組みを事業会社が自社のリソースだけで賄えることができなく、現在の広告配信の依頼は広告代理店へ発注すると言うのが一般的です。
今後の広告運用の方法
今後の広告運用の方法を簡潔に言うと、
”Googleなどの広告配信サービスに素材(バナーや動画)を入れるだけで、AIが自動に商品を買ってくれそうなユーザーだけに広告配信”を行うようになります。
今までは運用コンサルが商品を購入してくれそうなユーザーを細かく決定して、配信設定を行なっていたものが、今後は、AIが膨大なデータを活用して効率良く商品が売れるように広告配信を行えるように進化していきます。現に既にGoogleの広告の全自動配信サービスが展開され、活用している運用担当者も多いです。PDCAもGoogleなど自動学習の機能により勝手に改善を行ってくれます。
細かい設定や運用の調整が必要がなくなれば運用コンサルの仕事は無くなり、事業会社でも簡単に効率良く広告配信をすることができるようになります。
しかし、得られる数値の意味を理解し社内で共有できる人材は必要ですので仕事は減りますが運用コンサルの需要は今後もあることしょう。
広告代理店で得られるスキルは今後も重宝される
広告代理店の直面する課題はご理解頂けたと思います。
しかし、広告代理店の需要は減りますが、培った広告運用のスキルを発揮するフィールドが広告代理店から事業会社へ移るだけで今後も重宝されます。
むしろ、現時点で広告代理店でWEB広告の運用ノウハウを貯めることができれば今後、事業会社が本腰入れて自社で広告運用を行う際に、引くて数多になる市場価値の高い人材になることができます。
広告代理店が生き残っていくためには
AIにより効率良く広告配信は誰でもできるようになる。しかし、全てAI任せでは賄えない部分が必ずあります。代理店が生き残るためには二つあると思っています。
- AIでも賄えない部分をどれだけ付加価値を付けて提供できるか。
- 事業会社以上に付加価値を提供できるコンサルティング力を身につける
広告配信をAIに頼るばかりでなく、広告に関する専門性の高い人間が知恵を振り絞り、AIをどう使ってどうコミュニケーション戦略を建てられるのかが、今後代理店の課題になってくると思います。それに伴い、事業会社以上に効率の良い獲得やコミュニケーション戦略が立案できるようなコンサルティング能力の向上が必要不可欠になります。変化の早いインターネット広告の分野では常に進化し続けることが必要なのです。