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「第二新卒で業界未経験だけど広告代理店へ入社したい…!」
世は大転職時代。転職を行いキャリアアップをするのが当たり前の風潮が日本でも主流になりつつあります。しかし、未経験で他業界・業種への転職は難易度が高く、歳を重ねるごとに難しくなります。未経験でも他業界・業種へ挑戦できる人材はよっぽどポテンシャルがある人以外は「第二新卒」に限られます。第二新卒はいわば、全く異なる職種や業界へ転身することができるラストチャンスなのです。
そんな、未経験でも広告代理店へ転職したい「第二新卒」に伝えたいことは、だだ一つ。
「自身のキャリアを広げるために広告代理店を選んだことは間違いなく正解である」
広告代理店といえば、電通・博報堂をはじめとする総合広告代理店やサイバーエージェントなどインターネット広告代理店などもあり、華やかなイメージを持たれる方が多いと思います。しかし、今の若者は単に華やかな世界で働きたいというだけでなく、20代で得られるスキルや経験を軸に転職を考えていると思います。
本記事では、広告代理店へ転職したい「第二新卒」の方へ向けて下記3点をご紹介させて頂きます。
- 未経験でも広告代理店へ入社するために準備すべきこと
- 広告代理店が今後のキャリアを大きく広げてくれる場所であること
- 広告代理店に入社することで描けるキャリア
私も「第二新卒」の時に転職を行い、広告代理店に入社しました。自身の経験談も踏まえてご紹介していきます。
【第二新卒】未経験で広告代理店へ入社するために準備すべきこと4選
僕自身も「第二新卒」の際に業界未経験であるインターネット広告代理店へ転職を行いました。WEB広告の需要増加や、WEBマーケティングを学ぶことの重要性を肌で感じ、「今の仕事を続けていて、将来価値のある人材になれるのか。」という不安があり、自身の市場価値を高めるためにインターネット広告代理店への転職を決意しました。
その上で、僕が転職するために準備したことで本当に意味があったと感じるものを4つまとめました。抽象的なことは一切書いておらず、全て実話です。
- 広告に関する書籍を読む
- SNSやブログ運用を行う
- 株式投資を始める
- 面接を受ける広告代理店の特徴を理解する
広告に関する書籍を読む
──広告に関する書籍を読むことで広告業界の全体像や役割を理解する。
社会人になって、「書籍を読む習慣がある人は賢いし、人生が豊かである。」と強く感じます。書籍は「賢い人が自身の経験から見つけた成功法や、時にはその人の生涯を賭けて得た発見や研究成果」が記されております。書籍はこのことをたった数千円で学ぶことができるので「豊かな人生を送るためのショートカットできる代物」だと感じています。
何が言いたいかというと、「広告代理店に転職したいのであれば、せめて広告に関する書籍くらいは読みましょう」ということです。電通や博報堂といった広告代理店の第一線で活躍する人の書籍を5冊くらい読めば、広告代理店の役割やどんな職種がいるのか、今後の代理店の未来はどのように変化するのか?など広告業界の全体像を理解することができるでしょう。
下記では、実際に私が第二新卒で転職する前に読んで本当に役に立った書籍です。(参考までに)
SNSやブログ運用を行う
──実際に経験することでWEBマーケティングへの理解が深まります。
僕自身WEBマーケティングのスキルを身につけたいという理由からSNS運用(TwitterやInstagram)やブログ運用を始めました。「アクセス数を増やすにはどうすれば良いのか」、「ユーザーはどのようなニーズがあるのか」、「競合はどのようにしているのか」など自身で調べて応用することを繰り返す内に、書籍だけでは学ぶことができない実践でこそ得られるWEBマーケティングのスキルを学ぶことができたと思っております。
SNSやブログ運用を継続していくとSEOやキーワードプランナーといった広告代理店で働く上でも活用できるスキルを会得することができます。広告代理店で働いている今でもブログを書き続けているのは、情報収集力やライティング力を鍛えるためです。実際に自分で運用してみる・実践してみることでWEBマーケティングへの理解を深めることができるのでSNSやブログ運用は役に立ったと心から思っております。
株式投資を始める
──世界情勢を自分ごと化できるので情報感度が高まる。
僕自身、株式投資は転職のために実施した訳ではないですが結果的に投資を行なっていたことで転職が有利になったと感じています。株式投資を行うと、自分のお金が掛かっているので損をしないためにニュースをよく見るようになります。(僕であれば、個別株投資でGAFAMに投資していたので、Bloombergなど世界のニュースにはとても関心がありました。)
日本だけじゃなく、世界では今どのようなことが起こっているのか、何が注目されているのか、今後どのようなことが流行るのか。など株式投資をすることで情報感度が高くなり、より世界の曖昧だった輪郭がはっきり見えるようになります。広告代理店で働く上で、正しい情報をキャッチアップすることや情報感度が高いことは非常に重要なことです。イレギュラーですが、「世界のニュースなんて自分には関係ない。どうでもいい。」ではなく、株式投資を行うことで無理やり自分ごと化して積極的に最新のニュースを取り入れたことが転職の際に本当に役に立ったと感じております。
面接を受ける広告代理店の特徴を理解する
──各広告代理店の違いや強みは理解する
面接の際にここが押さえられていないといくら準備をしたところで無意味でしょう。僕自身、受けたい広告代理店の業界の立ち位置、強み、弱みは確実に言えるように準備をしました。中途採用の場合、学生と違うので、曖昧な志望動機で入社するは困難です。自身の描くキャリアから逆算して、身につけたいスキルなどを志望動機に結びつけられるように最低限準備しておきましょう。
下記では、広告代理店の特色や分類などをまとめておりますので参考にしてください。
【第二新卒限定】広告代理店での経験が自身のキャリアにどう役立つか
業界未経験で第二新卒時にインターネット広告代理店へ転職した私が、自身のキャリアを考える上で広告代理店に入社して役に立った、今後も再現性があり応用が効くと思える経験やスキルは下記の3つです。それぞれ実体験をもとに解説していきます。
- コンサルティング能力が鍛えられる
- WEB広告の運用力が向上する
- 商品が売れる仕組みを学べる
コンサルティング能力が鍛えられる
──WEBマーケティングのプロとして事業主のマーケターと接することで磨かれるスキル
広告代理店で育まれるスキルの中で、再現性がありどこの企業でも応用が効くのがコンサルティング能力だと感じています。広告とは事業会社(クライアント)が自社の売上を向上させるために、年間莫大な費用を投下するため、事業会社側の担当者は自社商品への理解が深く、社会人歴が比較的に長いマーケティング担当者になります。(いわばベテラン社員です。)
その方々に対して、広告の目的や演出、アプローチまでを広告のプロとして提案・実行をするため、質の高いコンサルティング能力が身に付くのが広告代理店だと感じております。
僕自身、20代ですが担当する事業会社の担当者は40代後半の方々になります。毎週WEB広告の進捗や提案、認識のすり合わせ、改善方法などをプレゼンしているのでコンサルティング能力は飛躍的にUPしたと実感しております。
WEB広告の運用力が向上する
──WEB広告の運用に関する深い理解とジェネラリストになれるキャリアパス
インターネット広告代理店はざっくりいうとWEB広告を運用代行する企業です。主にアフィリエイト、リスティング、ディスプレイ、SNS、動画広告を取り扱います。(専門領域に特化している代理店もあります。)今やどこの事業会社もWEB広告を取り扱っていますが、WEB広告はその複雑性故に運用面をインターネット広告代理店に委託する企業が多いです。
WEB広告は主にWEBマーケティングに位置付けされています。私の体感では、事業主サイドでこの領域を理解している人間はごく僅かです。そのため、企業のマーケティング戦略にWEB広告を活用して課題解決に繋げることができるジェネラリストは市場価値が高いことを肌で実感しております。
今後、自動化や機械学習によりWEB広告の運用は専門的な知識が無い人でも扱うことができるよる事業会社のインハウス化が不可逆的に進行します。しかし、結局WEB広告を扱う人材はWEBマーケティングへの理解があるジェネラリストだと考えておりますので、インターネット広告代理店で培うスキルはどこの事業会社へ行っても応用の効くスキルだと考えております。
商品が売れる仕組みが学べる
──商品が売れる仕組み(ファネル)への深い理解と適切なアプローチが学べる
広告代理店は「商品が売れる仕組み」を広告を活用してコミュニケーションをデザインする仕事です。潜在層には認知広告(TVCMやYoutube広告)を顕在層には刈取り型の広告(リターゲティング広告、リスティング広告)を配信するなど、商品を購入させるために広告を打つ層ごとにアプローチやクリエーティブが異なります。この「商品が売れる仕組み(=ファネル)」の全体戦略に携わることができるのが広告代理店です。
マーケティングは科学です。「ロジックにした支えられることで商品が売れるための仮説をギリギリまで確信に追い込んでいく作業」とも言えるでしょう。広告代理店は単なる広告運用代行ではなく、広告を活用して企業のマーケティング戦略に深く携われることができるので、20代で会得することができれば相当なアドバンテージになると思っております。
【第二新卒限定】広告代理店に入社することで描けるキャリア
広告代理店で経験を積むことで選択できるキャリアは確実に広がります。広告代理店に勤める私が業界内から見た目線と各種就活サイトからの情報では広告代理店からのネクストキャリアは下記3つが多いと感じております。
- 事業会社へ転職
- 広告媒体社へ転職
- コンサルティング会社へ転職
インターネット広告代理店へ入社した場合に描けるキャリアを下記でまとめていますので気になる方は是非。
事業会社へ転職
──事業会社(クライアント側)へ転職するケース
広告代理店から転職するケースで多いのが事業会社(クライアント側)です。広告代理店として広告におけるマーケティング戦略やコンサルティング能力が高い人材は事業会社でも重宝される傾向があります。特に最近では、事業会社のインハウス化が進んでおり、WEBマーケティング部門に関しては、WEB広告への深い知識があるゼネラリストのような人材を積極的に補強している事業会社が多いです。
そのため、事業会社でのマーケティング部門の募集要項は「広告代理店での複数年の経験がある人」という項目が多いです。広告代理店でWEBマーケティングや広告運用のスキルを身につけた後に転職を行い、事業主サイドとして自社ブランドや商品のマーケティング戦略に関わるキャリアを描くことが可能です。
広告媒体社へ転職
──広告媒体社へ転職するケース
広告代理店(主にインターネット広告代理店)からの転職で多いケースが広告を掲載する媒体社です。広告媒体社は主に自社の広告枠を販売して利益を上げている企業になるので、広告に関する知見がある広告代理店のジェネラリスト的な存在は大変重宝されます。
極端の話ですが、事業会社のインハウス化が進むことでコンサルティング能力の無く”価値”を提供できない広告代理店は潰れることが想定されるため、事業会社と広告媒体社との直接的なやりとりが多くなる未来が不可逆的に到来すると想定しております。その際に現状、両方との関わりがある広告代理店(主にインターネット広告代理店)の人間が重宝されるのは想像がつきますよね。広告代理店で培うスキルは時代が変化しても応用が効くので、必ず役に立つと思います。
コンサルティング会社へ転職
──コンサルティング会社へ転職するケース
広告代理店はコンサルティング能力が鍛えられるため、親和性の高いコンサルティング会社への転職するケースも多いです。日系企業ではなく外資系企業で自身の実力を試したいと感じる方や英語を使ってグローバルに活躍したいという意図で転職する方が肌感で多い印象です。
コンサルティングでは企業の経営課題に向き合うことが多く、業界や企業問わず課題発掘→提案→改善を行なっている広告代理店のスキルが重宝される傾向はあります。経営層のレイヤーと向き合うことが多いので、質の高いコンサルティング能力が必要になります。
最後に
──若い20代の経験、体験したことは大きく複利が効く
僕自身まだ20代で社会人歴も長く無いですが、自身のキャリアプランを考える上で大事にしている言葉があります。それは、「20代で経験、体験したことには大きく複利が効き、その経験、体験があなたのボキャブラリーを大いに育ててくれる」ということです。
なぜ、頑張るのが早い方が良いかというと、答えは一つで人生には複利が効くから。アインシュタインも投資の神様ウォーレンバフェットも複利の力を認めている、それほど複利の力は偉大である。早ければ早いほど複利に力は増幅するし、1分1秒でも早ければ早く儲かるし、複利が効くと次元が変わる。
私自身、キャリアを考えた時に、第二新卒で未経験であるインターネット広告代理店に入社したのは本当に意味がある行動だったし、この業界を選んで良かったと心から思っています。今、自分の将来を考えた時に「今の仕事に不安を感じている」第二新卒の方は是非、行動して欲しい。早ければ早いほど複利の力で自分の望む未来を手に入れることができると私は思います。