「サイバーエージェントの就職難易度が知りたい…!」
新卒や中途でインターネット広告代理店へ就職を考えている方は気になる話題です。しかし、就活サイトでまとめている情報は古いデータものが多く、外部の方がまとめているので真に役立つ情報は手に入らないケースが多いです。
本記事では、現役で広告代理店に勤める私が下記の2つの視点からサイバーエージェントの就職難易度を作成させて頂きました。
就職難易度ランキングは下記2つの視点から算出しております。また、各企業を比較しやすいようにまとめているので是非、最後までご覧ください。
視点①:内部からの視点(インターネット広告代理店勤務の私が情報収集した独自のデータ)
私はインターネット広告代理店に現在務めており、業界構造や組織力は熟知しております。そのため、私の視点から各広告代理店の格付けをすることでよりリアルな評価を提供することができます。
視点②:外部からの視点(就活サイトや年収サイトのデータを参照)
各サイトにまとめている企業情報や平均年収などを集約し、もっとも比較しやすい形で提示させていただきます。
株式会社サイバーエージェント
──インターネット広告代理店の代名詞と呼べる次世代を担う一流企業
”21世紀を代表する企業になる”というビジョンを掲げ、主力のインターネット広告事業から「Abema TV」といったメディア事業など幅広いジャンルを手掛けております。
また、社員育成のとても力を入れており、20代の若い社員でも裁量を持たせる文化のため、成長意欲が高い若手には人気企業です。サイバーエージェントはインターネット広告代理店の中では知名度・売上高共にno.1企業となるので、就職難易度は極めて高い傾向になります。
社名 | 株式会社サイバーエージェント |
従業員 | 2,225名 FY2023 |
平均年齢 | 33.9歳 |
本社所在地 | 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers |
データでみるサイバーエージェント
公式HPで紹介している各指標の最新のデータは下記になります。(引用:データでみるサイバーエージェント)
広告業界にいる私目線だとサイバーエージェントは中途採用の方が就職難易度が下がります。
サイバーエージェントの就職難易度は?
新卒採用の職種
サイバーエージェントの募集職種は以下の3つです。(引用:新卒採用募集概要)
クライアントの広告戦略の立案・マーケティング・企画提案を行う営業、ゲームやサービスの企画立案・プロジェクトマネジメントを行うプロデューサー、人事・法務・経理・広報・IR等、経営トップの支援。また、自社およびグループ企業を統括管理する本社機能部門など幅広く活躍するフィールドがあります。
ネットTVの「ABEMA」やブログサービス「アメブロ」、競輪・オートレースの投票サービス「WINTICKET」などのメディア事業、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」などのスマートフォン向けゲーム事業、デジタルマーケティング分野の研究開発を行い、効果予測AIで広告効果を最大化する「極予測AI」や、小売/医療/官公庁など様々な業界のDXを推進するためのサービス開発を担うAI関連事業等、サービスの新機能開発や運用、新規事業立ち上げ時の技術選定から初期開発、分散処理・機械学習・データマイニング・AI研究等、多岐にわたる開発業務に携ることができる。
デザインの全体設計を行うアートディレクションや、ユーザーに心地よいサービスを提供するためのUI・UXデザイン、また、ゲームのグラフィック制作・2Dイラスト、3DCG制作業務、映像クリエイターなど多岐にわたります。
働いている人の構成比はビジネス:58.9%、エンジニア:22.9%、クリエイター:18.1%となります。
過去3年間の新卒採用者数
大手転職サイトのマイナビに記載の過去3年間の新卒採用人数を紹介。
サイバーエージェントの就職倍率・就職難易度
サイバーエージェントの採用倍率は「約100倍」以上と予想されます。そのため、就職の難易度でいうと偏差値「65」程度になると想定しておりますので入社へのハードルは高いでしょう。
インターネット広告代理店の中では就職難易度は非常に高いと言えるでしょう。
サイバーエージェントにどうしても入社したい人へ
サイバーエージェントにどうしても入社したい人向けのロードマップを紹介します。
パターン①:新卒で入社するパターン
最難関の入社パターンになります。新卒に求めることは企業によって異なりますが、サイバーエージェントの場合は「素直さ」と「地頭の良さ」を感じられる学生は面接を通過しやすいと感じております。面接で如何に良いエピソードトークをするかと言うよりも、素直さや地頭の良さを感じさせる話し方をできるように訓練することが重要だと考えております。
パターン②:中途で入社するパターン
私はお勧めしたいパターンはこちらです。なぜなら、新卒採用よりも容易に入社することができるからです。中途採用はWEB広告の運用経験やアカウントプランナーの経験がであれば入社ハードルは一気に下がります。
インターネット広告代理店は市場規模が急速に拡大しており常に人手不足です。そのため、新卒で入社できない場合はまずは同業種で働き、ステップアップでサイバーエージェントに中途入社するのがおすすめです。
注意:異業種からの転職は難しい
中途で入社する場合は、異業種からの転職はハードルが高いです。相当現職での実績を出したり、ポテンシャルが高くないと入社できないので、どうしてもサイバーエージェントに入社したい人は同業種にまず入社することをお勧めします。
サイバーエージェントの就職難易度は新卒と中途採用で大きく異なり、中途採用の場合だと経験者であれば比較的に容易に入社することができます。新卒で入社できない人は諦めずに同業種で力を溜めて中途で入社しましょう。
大手インターネット広告代理店は中途採用で入りやすい?
──中途採用だと入社のハードルが低いのが特徴
インターネット広告代理店は新卒入社で厳しくても中途入社ではハードルが一気に下がります。インターネット広告代理店の営業は事業会社のマーケティング担当者(年次が高い)と仕事を進めていくため、新卒社員には業務内容でのハードルが高い傾向にあります。そのため、ある程度社会人経験ありクライアントと円滑なコミュニケーションができる即戦力人材は受け入れられやすい環境にあります。
しかし、WEB広告は仕組みや形態がとても複雑なので、WEB広告に関しての知識がある人、未経験の場合は吸収力がある若い第二新卒の人材でなければ中途での入社は困難になります。
逆にWEB広告関連企業での経験がある人は、人材の流動性が激しいインターネット広告代理店に比較的に受け入れられやすい傾向があるので、大手インターネット広告代理店へのキャリアアップを狙えるでしょう。
【2024年版】インターネット広告代理店の就職難易度
偏差値 | 企業名 | 平均年収 | 採用人数 |
65 | サイバーエージェント | 806万円 | 200人程度 |
62 | 電通デジタル | 674万円 | 100人程度 |
61 | デジタルホールディングス | 727万円 | 50~100人程度 |
60 | デジタルガレージ | 763万円 | 10人程度 |
59 | CARTA HOLDINGS | 700万円 | 50人程度 |
58 | D.A.コンソーシアムホールディングス | 602万円 | 50-100人程度 |
57 | セプテーニ | 579万円 | 101-200人程度 |
56 | アドウェイズ | 648万円 | 50人程度 |
55 | アイレップ | 508万円 | 20~30人程度 |
54 | ファンコミュニケーションズ | 504万円 | 20~30人程度 |
53 | GMOアドパートナーズ | 576万円 | 20~30人程度 |
52 | フルスピード | 505万円 | 10~20人程度 |
51 | バリューコマース | 581万円 | 15人程度 |
50 | アイモバイル | 585万円 | 15人程度 |
49 | レントラックス | 526万円 | 10人程度 |
平均年収が高い企業の偏差値が高い傾向
インターネット広告代理店の就職難易度で最も難関である企業に輝いたのは「サイバーエージェント」になります。新卒入社の倍率が100倍〜300倍と言われており、大手総合商社や食品会社が500倍と言われているのでそれに匹敵します。ここまで就活生に人気な秘訣として、高い年収はもちろんのこと、新卒社員育成に力を入れている社風とAbemaなどをはじめメディア露出により華やかなイメージが世間的に付いていることからキラキラした企業で働きたいという優秀な大学出身の学生に人気がある傾向にあります。
また、電通・博報堂といった総合広告代理店のグループ企業である「電通デジタル」や 「DAC」も就職難易度が高いとされております。総合広告代理店としてビッククライアントからの発注が多く、WEB広告の運用費も他の代理店とは桁が違います。そのためタフで優秀な人材でなければ入社するのが困難です。現在、WEB広告の需要が一層高まっており、IT人材を高待遇で積極的に採用しております。
インターネット広告代理店の分類
インターネット広告代理店は大きく3つに分類され、電通や博報堂といった総合広告代理店のデジタル分野専門の代理店やサイバーエージェントやセプテーニのような独立系インターネット広告代理店などが存在します。
また、総合インターネット広告代理店と独立系インターネット広告代理店は直クライアント案件が多く、取扱高も高い傾向があり、比較的に年収レンジが高くなっております。
就職難易度に関しても年収レンジと相関関係がありますので気になる方は下記の記事を是非チェックしてみて下さい。
高年収のインターネット広告代理店
電通デジタル
──2016年7月設立の総合デジタルマーケティングカンパニー。
電通デジタルは電通のデジタル領域専門のグループ企業として、国内外約1,000社のデジタルパートナーとして企業の経営・事業・マーケティング活動全般を支援する会社。また、電通のリソースを使い、WEB広告×マス広告を統合(Integration)したコミュニケーション戦略に携わることができる。
設立当初は700人だった社員数は、5年で1,500人に倍増し、売上と利益も同様に成長している。平均年齢が32歳と若く、チャレンジ精神溢れる企業。
「高年収」・「電通グループ」ということで箔が付くので新卒・中途から人気。また、インターネット広告代理店出身者で同業界への転職だと、ほとんどが電通デジタルに転職するイメージです。
CARTA HOLDINGS
──「VOYAGE GROUP」と「サイバー・コミュニケーションズ」が合併して設立された企業
CARTA HOLDINGSは、メディア事業とアドテクノロジー事業を手がける子会社を統括する電通グループ傘下の純粋持株会社です。また、メディアレップを中心に広告枠の販売及びソリューションを提供する「パートナーセールス事業」、広告配信プラットフォームを運営する「アドプラットフォーム事業」、自社メディアの企画・運営やHR領域・EC領域での新規事業を手がける「コンシューマー事業」の3つの事業を展開している企業になります。WEB広告業界に勤める社員からは働き方など優良企業として挙げられることが多い。
デジタルホールディングス(opt)
──「インターネット広告代理事業」から「デジタルシフト事業」へ事業構造の改革を担うデジタルマーケティング企業
デジタルホールディングスはインターネット広告事業を中心に、業界のデジタルシフトを推進する企業として業界をリードしており、独立系インターネット広告代理店の中で業界2位の売上高を誇る。
デジタルガレージ
──国内最大級のFintech(フィンテック)を引率するデジタルマーケティング企業
デジタルガレージはインターネット広告代理事業の他にも、東京、サンフランシスコを拠点として、決済、マーケティング、投資・育成事業を幅広い事業を展開している企業です。
また、「価格.com」や「食べログ」を運営するカカクコムや、ブロックチェーン金融サービスを手がけるCrypto Garageなどのグループ会社を持ち、ブロックチェーン」「人工知能」「xR」「セキュリティ」「バイオヘルス」など5分野を重点分野としている研究開発組織「DG Lab」を運営しております。金融系クライアントを多数抱え、Fintech領域を中心に最先端のソリューションを提供している。
D.A.コンソーシアムホールディングス
──博報堂DYグループのインターネット広告会社。メディアレップ業界No.1
DACはメディアレップと呼ばれる事業を中心に展開しており、広告主と媒体者(Yahoo!、Google、LINE等)を繋ぎ、広告枠の仕入れ、プランニング、広告原稿の管理などを扱っております。また、メディアレップとしては、電通グループのCCIを凌ぐ業界No.1の業績を誇ります。
また近年、博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ・DACの3社からデジタル広告領域のプロフェッショナルを結集したDACの戦略組織「博報堂デジタルイニシアティブ」という組織が設立され、広告主のデジタルマーケティング戦略まで更に領域を拡大している。
広告代理店へ入社を考えている方もらいたい書籍
「広告代理店で働く上で役立つ広告に関する書籍を知りたい….!」
私はインターネット広告代理店に勤めているのですが、広告業界を志す就活性や広告業界に入社した若者の皆さんからよく頂く質問です。そこで、今回は下記の”2つのポイント”を抑えた書籍のみを厳選してご紹介させていただきます。
- 広告って仕事の本質が分かる書籍
- 広告で人の心を動かすって最高に面白いと思える書籍
広告業界を志す就活性や広告業界に入社した若者に是非読んでもらいたいと思っています。
まとめ
サイバーエージェントの就職難易度に関しての理解は深めて頂けたでしょうか?
インターネット広告代理店はWEB広告の需要が急増していることを受け、積極的に人員を強化しております。そのため、経験者であれば大手のインターネット広告代理店へのキャリアアップは比較的容易であると考えております。
私は「20代で何を経験することができるのか」ということが、今後の理想的なキャリアを築く上で最も重要なことだと考えております。そのため、WEBマーケティングとしてのキャリア築いていきたいと感じている方は、インターネット広告代理店は自身の市場価値を上げる環境として申し分ないと強く感じております。本サイトでは、インターネット広告代理店に関して様々な情報を発信しているので是非チェックしてみてください。